魔法使いの三枝くん。


「わ、私!

シンデレラのおばあさんぐらいしか信じてないんですけど!!」


焦りすぎて訳の分からないことを言ってしまった。

いやいや、クラスメートが魔法使いです、

なんて信じられないよ!?


『じゃあ、魔法かけてあげようか?』


そう言ってまた、三枝くんは指をパチンと鳴らす。


その瞬間、私の髪がふわっと揺れるのが分かった。

え?今風なんて吹いてないよね??


私は恐る恐る自分の髪に触れた。







< 14 / 34 >

この作品をシェア

pagetop