魔法使いの三枝くん。
「わ、私!
シンデレラのおばあさんぐらいしか信じてないんですけど!!」
焦りすぎて訳の分からないことを言ってしまった。
いやいや、クラスメートが魔法使いです、
なんて信じられないよ!?
『じゃあ、魔法かけてあげようか?』
そう言ってまた、三枝くんは指をパチンと鳴らす。
その瞬間、私の髪がふわっと揺れるのが分かった。
え?今風なんて吹いてないよね??
私は恐る恐る自分の髪に触れた。