魔法使いの三枝くん。


「ええぇーーっ!?」


なんだかいつもと髪が違う!!


怖くなってカバンから慌てて鏡を出した。


それで自分の顔をのぞく。


「えっ、なんで???髪の癖が直ってる……」


朝、たしかに付いていた髪の癖。

いつも直んなくて皆に言われてたのに……。


「どうして!?」


なんで直るの!?


『俺、魔法使いなんだ』


三枝くんはまた、私を見て

ニコッと微笑んだ。


また、私がドキッとするような優しい笑顔で。







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