魔法使いの三枝くん。
その子に可愛いなんて言われて、
思わず照れてしまう。
いやいや、あなたの方が可愛いです……。
「ありがとう……」
なんだか恥ずかしくなって、顔伏せちゃったけど
その子はまた笑って『良かったね!』と言った。
コンプレックスだった髪も、
三枝くんのおかげでおさらばだ。
(お礼、したいな………)
なんとなく、心でそう思った。
お礼、なんて言ってるけどただ三枝くんと
話す機会が欲しいだけなのかもしれない。