魔法使いの三枝くん。
『………橋名ちゃん?』
「……“俺の”って………」
そこまで言うと、三枝くんは笑った。
『……俺の魔法にかかったでしょ?』
ま、魔法に??
え、じゃあやっぱり昨日の時に……。
「…………はい、かかったらしいです……」
そう言うと三枝くんは少しまた、驚いたけど
その後は本当に嬉しそうに笑っていた。
(私、三枝くんのこと好きになっちゃったし………)
きっと魔法のように溺愛しちゃうのかな。
『……………魔法は、かけてないよ』
……最後に三枝くんは、私に向かって
悪戯そうに笑った。
END