さくら駆ける夏
新たなコメント
家に帰ってくると、真っ先に私はブログを確認した。
すると、また数件の新着コメントがついている。
じっくり一つ一つ確認していくと、特に気になるコメントが、また一つだけあった。
「初めまして。
京都にて巡査部長をしている者です。
内々でお伝えしたいことがございますので、お手数ですがメールをいただけないでしょうか。
お待ちしております」
私はすぐに涼君に知らせに行った。
「ちょうど俺も確認して、さくらちゃんを呼びに行こうと思ってたところなんだ」
涼君はそう言うと、私と相談しつつ、すぐにメールを送信してくれた。
すぐにお返事が届いたから、メールのやり取りは短時間でスムーズに進んだ。
お相手のお名前は、直真義正(すぐま よしまさ)というらしい。
コメントにもあったとおり、おまわりさんのようだ。
ちょうど、明日の午後からが、非番で都合がよいらしいので、さっそく会うこととなった。
午前中から部活の予定が入っているという涼君も、午後からなら問題ないらしいので、こちらとしても都合がよい。
お互い京都にいるということで、待ち合わせ場所は、清涼院家の最寄り駅近くにあるカフェにしてもらえた。
これなら近いし、私たちにとってもありがたい。
また、一髪屋さんと一緒に行くことになる、DNA鑑定をしてくれる会社も見つかった。
予定していた火曜日で問題ないということなので、一安心。
涼君がこのことを一髪屋さんにもメールで伝えてくれた。
それから私たちは、晩御飯の時間までおしゃべりをしたあと、ご飯を食べてからはそれぞれ自室でのんびり過ごすことに。
プールで「デート」という話題になってから少しの間は、気まずいような空気があったけど、直真さんの一件があってからは、普段どおりに戻ることができた。
直真さんに感謝しないと。
でも、いつの日か、堂々とお互い「デート」って言い切れるような、そんな間柄になれたらいいな……。
そんな風に一人で色々考えていたら、突然スマホの着信音が聞こえた。
電話は、沙織からだった。
沙織と話すのは、清涼院家に着いた翌日にこちらから電話して以来、約三日ぶりだ。
私はすぐに電話に出た。
「その後、どう?」
電話の向こうの沙織は、相変わらずやや高くて明るい声で聞いてきた。
「色々あったけど、元気だよ」
私はこれまでのことを、かいつまんで話した。
「おお! ついに、さくらにもカレシの予感!」
「ちょっと~。沙織、やめてよ」
「でも、好きなんでしょ?」
そう言われると、言い逃れようがない。
「うん、それはそうだけど」
「じゃあ、アタックあるのみ!」
沙織が今の私の立場なら、きっとそうやってアタックしまくってるんだろうなぁ……。
「うん、頑張ってみるよ」
私がそう言うと、沙織は「そう、その意気だよ! 頑張れ!」と、電話の向こうで叫んでいるんじゃないかと思うほど大きな声で言った。
この前向きさと勇気、少し私にも分けてほしいな。
そのあとしばらく、たわいもないおしゃべりをしてから、沙織におやすみの挨拶をして、電話を切る。
そして、お風呂に入ったあと、眠りについた。
すると、また数件の新着コメントがついている。
じっくり一つ一つ確認していくと、特に気になるコメントが、また一つだけあった。
「初めまして。
京都にて巡査部長をしている者です。
内々でお伝えしたいことがございますので、お手数ですがメールをいただけないでしょうか。
お待ちしております」
私はすぐに涼君に知らせに行った。
「ちょうど俺も確認して、さくらちゃんを呼びに行こうと思ってたところなんだ」
涼君はそう言うと、私と相談しつつ、すぐにメールを送信してくれた。
すぐにお返事が届いたから、メールのやり取りは短時間でスムーズに進んだ。
お相手のお名前は、直真義正(すぐま よしまさ)というらしい。
コメントにもあったとおり、おまわりさんのようだ。
ちょうど、明日の午後からが、非番で都合がよいらしいので、さっそく会うこととなった。
午前中から部活の予定が入っているという涼君も、午後からなら問題ないらしいので、こちらとしても都合がよい。
お互い京都にいるということで、待ち合わせ場所は、清涼院家の最寄り駅近くにあるカフェにしてもらえた。
これなら近いし、私たちにとってもありがたい。
また、一髪屋さんと一緒に行くことになる、DNA鑑定をしてくれる会社も見つかった。
予定していた火曜日で問題ないということなので、一安心。
涼君がこのことを一髪屋さんにもメールで伝えてくれた。
それから私たちは、晩御飯の時間までおしゃべりをしたあと、ご飯を食べてからはそれぞれ自室でのんびり過ごすことに。
プールで「デート」という話題になってから少しの間は、気まずいような空気があったけど、直真さんの一件があってからは、普段どおりに戻ることができた。
直真さんに感謝しないと。
でも、いつの日か、堂々とお互い「デート」って言い切れるような、そんな間柄になれたらいいな……。
そんな風に一人で色々考えていたら、突然スマホの着信音が聞こえた。
電話は、沙織からだった。
沙織と話すのは、清涼院家に着いた翌日にこちらから電話して以来、約三日ぶりだ。
私はすぐに電話に出た。
「その後、どう?」
電話の向こうの沙織は、相変わらずやや高くて明るい声で聞いてきた。
「色々あったけど、元気だよ」
私はこれまでのことを、かいつまんで話した。
「おお! ついに、さくらにもカレシの予感!」
「ちょっと~。沙織、やめてよ」
「でも、好きなんでしょ?」
そう言われると、言い逃れようがない。
「うん、それはそうだけど」
「じゃあ、アタックあるのみ!」
沙織が今の私の立場なら、きっとそうやってアタックしまくってるんだろうなぁ……。
「うん、頑張ってみるよ」
私がそう言うと、沙織は「そう、その意気だよ! 頑張れ!」と、電話の向こうで叫んでいるんじゃないかと思うほど大きな声で言った。
この前向きさと勇気、少し私にも分けてほしいな。
そのあとしばらく、たわいもないおしゃべりをしてから、沙織におやすみの挨拶をして、電話を切る。
そして、お風呂に入ったあと、眠りについた。