さくら駆ける夏
直真さんと会う
待ち合わせ時刻の十分前、私たちはカフェに到着した。
目印として、直真さんは黒いニット帽をかぶって来てくれることになっていたんだけど、店内を見回してみてもそんな人は見当たらない。
とりあえず、奥の席に座った私たちは、アイスコーヒーを三つ注文して、直真さんを待った。
しばし待っていると、アイスコーヒーが届く前に、黒のニット帽をかぶった男の人が店に入ってきた。
涼君と私がすぐ立ち上がって合図を送ると、その人はゆっくりと歩いてくる。
この人が直真さん……。
あ、あれ?
この人、どこかで会ったような……。
シャープなあご、目じりのほくろ、太い眉、彫りの深い目鼻立ち……絶対どこかで会った気がする。
私たちは初めましての挨拶を済ませて、全員着席すると、直真さんが私の方を向いて言った。
「上条さんのところのカレーパン、食べられましたか?」
目印として、直真さんは黒いニット帽をかぶって来てくれることになっていたんだけど、店内を見回してみてもそんな人は見当たらない。
とりあえず、奥の席に座った私たちは、アイスコーヒーを三つ注文して、直真さんを待った。
しばし待っていると、アイスコーヒーが届く前に、黒のニット帽をかぶった男の人が店に入ってきた。
涼君と私がすぐ立ち上がって合図を送ると、その人はゆっくりと歩いてくる。
この人が直真さん……。
あ、あれ?
この人、どこかで会ったような……。
シャープなあご、目じりのほくろ、太い眉、彫りの深い目鼻立ち……絶対どこかで会った気がする。
私たちは初めましての挨拶を済ませて、全員着席すると、直真さんが私の方を向いて言った。
「上条さんのところのカレーパン、食べられましたか?」