伝えたい音
10分くらい経った


誰も話さない


無言の10分



牧師さんは戻ってきた



手には賞状



その賞状に書かれている名前…





それは僕の名前だった





「あなたがどうしてこの島にいた記憶がないのかはわかりません。けれどもあなたがこの島にいたことは明確です」



僕は認めるしかなかった




だけど僕は奏(そう)ではない




美波が探してる人とは別人だ




けれどもみんなの空気はそうではなかった





僕はどうしたらいいのだろう…
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