肉食系男子に、挟まれて~アザーストーリー~【完結】

「本当に好きなんですね」

「うん、好きだね。
前の部屋でも弾いてたけど、音が漏れて夜は弾けなくて中々ストレスだったな」

「へえ」

「そんで、また敬語。本当にキスしちゃうよ?」

「あ。すみま……じゃなくて、ごめん」

「よろしい。はい、どうぞ」



カタンとガラスの小さいテーブルの上にお皿を置く。
それとビールと、ZIMA。



「……ん?ZIMA?」

「俺の」

「え。ビールじゃないの?」


目をぱちくりとさせて尋ねると、山本先生はくすりと笑った。



「俺、ビール飲むと結構酔っ払っちゃうから飲まないようにしてるの。
普段はサワーとかばっかだよ」

「……」


だからか。
昨日、微妙にテンション高かったのは。
納得いってしまった。


あれ?でも、何で自分が飲まないのにビール?
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