肉食系男子に、挟まれて~アザーストーリー~【完結】
「ビール何であるの?」
そう聞くと、山本先生は目を何回かぱちぱちとさせる。
キョトン顔で、首を捻った後。
「だって真央梨、飲むでしょ?」
あたかも、それが普通かの様に言った。
「え、あ、うん」
飲むけど。
飲むけど。
……冷静に考えても、おかしいよね?
「どうした?さ、食べて食べて」
「う、うん」
やっぱりこの人は理解不能だ。
そう思いながら、私はスペアリブを一つ取ると齧りつく。
……何ですか。コレ。
美味しいんですけど。
「美味過ぎる」
「だろー?」
嬉しそうに顔を緩めると、お酒の栓を開けてカンパイと近付ける。
私もプルタブを引くと、カチンと合わせた。