肉食系男子に、挟まれて~アザーストーリー~【完結】
「そういえば、山本先生っていくつなの?」
「春斗」
「え」
「春斗って呼べって」
あ。そうだった。
少し口籠りながら、おずおずと
「……は、春斗」
そう言ってみるが。
何だ、コレ。
凄い恥ずかしいんですけど。
「もう一回」
「無理です」
無理ですから。結構すっごい恥ずかしいのに。
俯かせて、思わず顔を赤くしてしまう。
「何。酔っ払った?それとも、照れた?」
「はあっ!?」
ニヤニヤしてるコイツが憎い。
図星な私もムカつく。
「まじで、かーわいいっ」
「そ、それで!何歳なの!」
「あ、俺ねー。35歳」
「へえ。…って嘘でしょ?」
「本当だったらどうする?」
35って、私と10違うけど。
そんな風に一切見えない。
斉藤先生も35じゃなかったっけ?
まじでか。