肉食系男子に、挟まれて~アザーストーリー~【完結】
「どうなわけ」
「いや、それは」
「真央梨」
「っ」
そんな潤んだ瞳で、名前呼ばないでよ。
変に意識しちゃうじゃんか。
ドキドキと心臓の音が聞こえて来る。
「会った瞬間に想った。一目惚れだった。
俺、真央梨が好きだよ」
「……っ」
「真央梨、少しは俺を意識してる?」
こんなんされたら、意識しまくりだ!バカヤローーー!!
何も答えられずに、私は顔を俯かせて唇を噛む。
すっと彼の手が私の頬に触れた。
「あー……」
何かを考えてるのか、山本先生は動かない。
そんな彼を不思議に思って、覗き込む。
「……無理」
「え?なに…」
何が?そう言おうとしたのに、それは彼によって遮られた。