肉食系男子に、挟まれて~アザーストーリー~【完結】


放課後になり、教師バンドの練習が始まる。
それはやっぱり納得行くモノではなくて、明日起きたら練習しに来ようと思った。


「安西先生、お疲れ様ー」

「あ、お疲れ様です」



春斗が笑顔で近付いて来る。
学校ではあの交わした約束通り、お互い敬語だ。



「もう帰ります?」

「はい、辻先生と飲み行くんで」

「え。いいな。俺も行きたい」

「ダメです」

「ちぇっ。今度行きましょうねー」

「ええ」



笑顔で手を振るけど。

……くそ、白々しい。


昨日一昨日と一緒に飲んでるじゃないか。


素敵スマイルの下には、悪魔の様な笑みが浮かんでるに違いない。

まあ、わかっちゃいるけどさ。
学校での態度だって事は。


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