肉食系男子に、挟まれて~アザーストーリー~【完結】
ハッキリとした気持ちと迷いと
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ろくに眠れなかったから、私は早々に準備をして学校へと向かった。
ピアノ練習でもしようかと思ったんだ。
それにこんだけ早い時間なら、春斗と偶然鉢合わせって事もないだろう。
顔を合わせたとしても、私には笑う自信なんてなかった。
まだガランとしてる職員室に入ると、私は自分の席に着く。
それから、一度溜め息をつく。
……久住君を好きかもしれない。
そう思ったけど。
どうする事も出来ない。
彼は私の大事な生徒なんだ。
付き合う事なんて出来ない。
…辻先生が言う様に答えは至ってシンプル、確かに私もそう思った。
例え、気持ちを伝えてたとしても。
抑えないといけない。
きっと、私が。