肉食系男子に、挟まれて~アザーストーリー~【完結】
こっちの姿なんか見えないのに、あわわと無駄に手を上下させてしまう。
そんな私の耳に入った言葉。
『先生が電話して来るからです。
嬉しくて、また熱上がりそうですよ』
いつもより、低くて。
少しだけ掠れてるのも、色気があって。
全身が心臓になったかの様に、ドキドキとして呼吸が苦しい。
ああ。
答えなんて。
私の中で出てるじゃん。
私、春斗の部屋に行くのに抵抗なんてない。
電話だってする事に抵抗なんてない。
それは、私が彼を意識していないからだ。
何で好きかもって思ったのは。
優越感を感じていたかったんだ。