肉食系男子に、挟まれて~アザーストーリー~【完結】
『!!絶対ですよ!ぜったっゴホッ、ゲホ』
「だ、大丈夫!?」
『コホ、大丈夫です。それより、さっきの約束絶対ですからね』
「うん。約束」
『それじゃ、今から俺栄養つけて来ます。それで無理矢理でも寝ます』
「あはは、わかった」
『電話、本当に嬉しかったです。先生』
「うん。それじゃ、お大事にね」
『はい、おやすみなさい』
通話を終えてから、私は携帯をぎゅうっと握り締めた。
私は、久住君が好きだ。
電話だけなのに。
バカみたく緊張して、情けない。
あんなに真っ直ぐにぶつかって来てくれた。
好きだって。
がむしゃらに。
それだけを必死に。
もしも、私が春斗を好きだったなら久住君はどうしたんだろう。
それでも、好きでいてくれたかな。
久住君なら好きだって言ってくれそうだ。
そんな真っ直ぐで、ストレートな愛をぶつけられた事なんて今までなかったよ。