肉食系男子に、挟まれて~アザーストーリー~【完結】


それから、教頭先生が終わりを告げると生徒達はわっと私達に駆け寄って来る。



「まお先生!上手だった!」
「驚きました!」
「凄過ぎる!」


なんて、口々に褒めてくれて照れ臭いじゃないか。


「ありがとう」


私が照れながらへへって笑うと、生徒達も笑う。
それから、暫く私達は解放してくれなかった。


やっと、職員室に到着した私達は今日の演奏を振り返っていた。



「盛り上がりましたね。
これも全て山本先生のお陰ですな」


なんて言って嬉しそうに笑う教頭先生。


「いえいえ、皆さんの協力あってこそです」


春斗もどことなく嬉しそうだ。



「辻先生のトライアングル、最高でしたよ」


私が隣にいる辻先生にぼそっと囁くと、無言のまま肘で腹にドスッと攻撃をされた。

うぅ、痛い。
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