肉食系男子に、挟まれて~アザーストーリー~【完結】
「こらっ!」
「あはは」
「あははじゃないでしょー!」
そうやって、怒ってみせたけど。
本当はドキドキが止まらない。
それを隠す為に、だ。
これから、どうなるかなんてわからない。
もしかしたら、久住君が心変わりするかもしれないし。
だけど。
「はい、先生」
そうやって、手を差し出して微笑む彼を私は好きでいると思う。
ふわふわとした髪の毛を揺らして微笑む、小動物みたいな見た目をした彼の事を。
そして、本当はとても男らしい彼の事を。
……私は好きで居続けると思うんだ。
【完結】
2015.1.15