肉食系男子に、挟まれて~アザーストーリー~【完結】
「決まりましたか?」
「たこわさ」
「渋いっすね」
「そう?山本先生は?」
「俺は……唐揚げとかボリューム重視でお願いします」
「男の子だねえ」
「そんな年でもないですけどね」
「まあね」
ケラケラ笑う辻先生。
そんな彼女に、「あはは」と引き攣り笑いの春斗。
そこに店員が飲み物を運んで来て、二人はジョッキを手にした。
「んじゃ、カンパイ」
「お疲れ様です」
ニッコリ微笑むと、カチンと一度ジョッキを合わせる。
それから、辻先生はグビグビと黄金色の液体を喉へと流し込んで行く。
思わず、春斗の手が止まってしまう程に。
ドンっとテーブルにジョッキの底がついた時には、もうそれは半分以上なくなっていた。
それに更に目を見張る春斗。