肉食系男子に、挟まれて~アザーストーリー~【完結】
「すっごく楽しみにしていたテレビ番組を寝てて見れなかったので」
「ああ、あるね。起きてから時間を何度も確認しちゃうヤツね」
「そうです、それです」
「そんなに見たかったのなら、DVDとかレンタルしてくれば?」
「そうなんですけどね」
辻先生の言ってる事はごもっとも。
だけどさ。
ちょっといい年した独身女性がドリームパイン借りるのって少し抵抗があるんだよな。
しかも、近くのレンタル屋若い男の子が働いてて、余計気が引けてしまって。
いや、人の目なんて気にしなくていいんだろうけどさ。
少しは気にするさ。
「じゃあ、今日飲みにでも行く?」
「行きます」
「即答かい」
「即答です」
「あはは、じゃあ今日早めに終わらせようね」
「了解です」
今日もビール三昧にしてやる。
それ考えたら少しだけ気分上がったな。
よし、仕事終わらせるぞ。
コーヒーを飲んでから、私は一人気合いを入れた。