肉食系男子に、挟まれて~アザーストーリー~【完結】
「練習かな」
ぼそっと呟くと、すぐに山本先生が反応する。
「ブラバンみたいですよ~」
って事は、久住君か?
何をやるのか興味がある。
少し覗きに行くか。
私は山本先生を無視しながら、体育館へと進む。
だけど、後ろから付いて来る山本先生。
……何で付いて来るの。
「見に行くんですか?いいですよね。
俺も高校の文化祭ではブラバンで、練習してました」
「そうですか」
「俺はボーカルでしたけど。って、もう二人だしいいかな。
タメ口で」
「え」
「だって、先生もう職員室だし、帰ると思うし。
俺ね、ボーカルだったけどギターも好きでさ。
一時期本気でプロ目指してたなあ」
「そうなんですか?」
「……ちゅーされたいの?」
「はっ!?」
話の脈絡がおかしい。
何でそうなるの。
そうなんですか。のどこにその要素があるの。