真夏の空

ーーーカランカラン♪
「いらっしゃいませ。何名様でしょうか。」
「2人です。」
「………あ！もしかして……」
「なんだよレン」
「いや…… もしかして君って、同じクラスのサキだよね？」
「あ、レン君か！びっくりしたよ！」
「てかさ、今日休んでたよね？……こーゆう事だったのかw」
「うん。新装開店で色々忙しいって店長に言われて……。だから、学校休んでシフト入れたんだー。……学校に内緒だからね？」
「わかってるよ。言わない言わないw」
「信じるからね！」
「おぅ！」
「……あ！すっかり席を案内するの忘れてた！こっちです。」
………そして案内され……
「ご注文がお決まりになられたらベルを押してください。それでは……」
早々とメニューを見てるレンに
「おいレン。」
「なんだよケンタ。」
「誰だよ。あの子。」
「高一の時に同じクラスになって仲が良かったサキだよ。結構気が合うからたまに喋ったりするぐらいだよ」
レンに女友達がいたなんて意外だった。
そもそもレンは女子が苦手なのでいつから女子と普通に喋ったり出来るようになったのかもわからない。
ひっかかるところが結構あるが今は置いておこう。
「ケンタ決まったか？」
「まだ決まってない」
「んだよ。遅いなー。」
「すまんすまん。………珈琲でいいか。」
「よし。決まりな。」