浮気彼氏【完】
・・・もう、ここには居られない・・・。
私は鞄を持って、教室を出て行った。
途中で今来たばかりの鞠子とスレ違ったのは知っていたけど、私の足は止まらなかった・・・。
ねぇ、神様。
私は何を間違えたんでしょうか?
何か、悪い事をしたんでしょうか?
私はただ、黎二が好きなだけ。
黎二に告白されて、嬉しくて、幸せを感じただけ。
なのに、それすらも間違いだったんでしょうか?
何が間違いで、何が正しいのか分からない。
どうしよう・・・どうしたら・・・。
訳が分からないまま、私はひたすら走って走って・・・。
気が付いたら、小さな公園のベンチの前に・・・居た。