浮気彼氏【完】
「お帰り!黎二。寒かったでしょ?入って?ご飯食べよ。」
家に行ったオレを、満面の笑みで迎えてくれた美希は、俺の右手を取ってダイニングキッチンへ向かった。
テーブルの上にはいかにも旨そうに湯気をあげるホワイトシチューとグリーンサラダ、ロールパンが用意されていて、オレのハラがグーと音を立てる。
「あー、ハラ減った。食っていい?」
「うん。今お茶入れるね。」
早速用意された食事を食べるオレ。
うん。
美希のシチューは相変わらず美味い。
オレはお代わりまでして夕食を終え、そのままフロに入った。
ゆっくりと湯船に体を沈めたオレは、ここの風呂ってこんなに小さかったっけ?なんて、トンチンカンなことを考えていた。
ふと、気配を感じ、入り口のすりガラスのドアを見ると、人影が見えた。
ん?美希?
何か取りに来たのかな?
・・・なんて、呑気なことを考えていた次の瞬間・・・ドアが開いた。
そこには・・・何も身につけていない・・・美希が・・・立っていた・・・。