浮気彼氏【完】
☆5 SIDO黎二
時間はもう日付を跨いでいた。
こんな時間に来ても、迷惑なだけかも知れない・・・。
そう気付いたのは、愛の家の前に着いてから。
愛の家は電気が付いていなくて、ヒッソリとしていた。
・・・もう、寝たのかも知れない・・・。
そう思ったオレは、愛にメールだけ入れて帰る事にした。
TO 愛
FROM 黎二
もう寝たかな?
どうしても愛に会いたかったんだけど、こんな時間だから諦めます。
明日の朝、1番に会いたいから迎えに行くよ
おやすみ
愛、好きだよ
明日、愛にたくさん好きだって言おう。
明日、愛をたくさん抱き締めよう。
明日、たくさんのキスをしよう
当たり前に来る明日を想像して、オレは眠りについた。
でも・・・、そんな当たり前の明日は・・・オレには訪れなかった・・・。