浮気彼氏【完】
「おい、お前最近金遣いが荒いんじゃ無いのか?小遣いせびりすぎだ。」
「は?何言ってんの?私はあの子の面倒見てるのよ?必要なお金は使うし、足りなかったら催促するのなんて当たり前じゃない。」
「はっ。ガキを隠れ蓑にして、男に貢いでるんじゃないのか?」
「冗談じゃ無いわ。自分が他にオンナ作ってるからって、一緒にしないで!」
「何だと!?」
そして、お父さんはお母さんを殴り、お母さんはお父さんに爪を立て・・・。
正直、目の前に広がっている光景が、テレビか何かの映像にしか見えなかった。
お互いを罵り合い、取っ組み合いのケンカをする、この人達が誰だか分からなかった。
しばらくして、お母さんは言ったんだ。
私にとって、生涯、忘れる事の出来無い、その言葉。
私の魂に刻まれた・・・その言葉を・・・。