浮気彼氏【完】
病室を出たオレは、ドアの横の壁に寄りかかってため息を吐いた。
今日も、愛は変わらずその場にいて、眠ったままだった。
・・・あと、どれだけ待てば、愛は目を覚ましてくれるんだろう・・・。
目を覚ましたとしても、愛はオレのことをどう思うのか・・・。
オレを受け入れてくれるか・・・拒否されるか・・・。
いや、オレがそんな事を考えるのもおこがましいのかも知れない。
だって、愛をずっと傷付けて来たのは、他でもないオレなんだから・・・。
『はぁ・・・』
オレは、もう1度ため息を吐いて、その場を離れようと足を動かした。