浮気彼氏【完】
☆11 SIDO黎二
「愛?愛!ちょ・・・先生!あっ!黎二君!黎二君に・・・。愛!ちょっと待ってね!!」
病室から、そんな玲子さんの声が聞こえて来た。
どうした?
愛に何かあったのか?
そう思った瞬間、体が勝手に動いて、オレは病室に飛び込んでいた。
「玲子さん、愛に・・・愛に何かあったんですか?」
玲子さんは、明らかに慌ててるのがよく分かって、右手に携帯電話、左手にブラシを持って、ドアの近くに居た。
「ああっ!!黎二君!愛が・・・、愛が・・・。」
オレは、たまらなくなって愛の居るベッドへと向かった。
「・・・え・・・。」