浮気彼氏【完】



「あれ?君は・・・もしかして玲子(レイコ)さんの娘さんかな?初めまして。高岡 潤一(タカオカ ジュンイチ)です。よろしくね。」



男の人は優しげな笑顔でそう言うと、私に右手を差し出した。



「・・・あ・・・。」



どうすれば良いのかわからない私は、チラリとお母さんを見る。

お母さんは・・・優しい笑顔でその様子を見ていた。

私は、オズオズと右手を出して、男の人・・・高岡さんの手を握った。



「あ・・の、娘の雛森 愛です。よろしくお願いします。」

「うん。流石、玲子さんの娘さんだね。良く似てるしとても美人さんだ。」



高岡さんは、私の右手をぎゅっと握ってそう言った。



「やだわ、潤一さん。愛はまだまだ子どもでね、手が掛かるのよ?ホントに、彼氏の1人でも紹介しても良い年頃なんだけどね。」

「愛ちゃんは高校2年生だろ?まだ早いよ。こんど、僕の娘になるんだから、あまりそんな事は言わないでくれよ。」

「フフフ・・。潤一さんったら。」



・・・は・・・?






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