キセキの証
隆登Said
亜結、沁一、妃菜、亜樹、俺。
5人は幼なじみやった。
家もみんな近くて、それに、5家族ともお金持ちやった。せやから、俺らは小学校から私立の学校に通っとったんよ。
でも、亜樹の家は俺らが中学に上がると同時に経営破綻しはって、亜樹は学校におられんくなってもうた。でも、俺らの親がなんとか、中学卒業するまでは一緒に居させてあげたいって亜樹の教育費とか助けとった。
でも、ある日。
『亜樹?今日元気ないけどいけるか?』
亜結が聞いたんよ。
『ゆーたん。もぅ、うち限界や。おとんが自殺しよった・・・。』
『えっ?・・・それで、どないしたん?お父さんのこと。』
『遺書に、警察には連絡するなて、川に捨てて行方不明にしろて、書いてあってん。せやからそれに、従って川に捨てた。』