キセキの証

どんどん壊れてく亜結を俺らは見てられんかった。
せやから俺たちは亜結と離れる決意をしたんや。
沁と亜結は付き合ってた。沁はそうとうしんどかったと思う。

でも、亜結の心を治すために離れる決意をしたんや。

亜結と妃菜が兵庫を出てったあと、非難の目がいったんは沁やった。
今まで亜結が亜樹を殺したって言われ続けてたんを沁が俺やって亜結をかばったんや。
それがきっかけで沁は学校中からイジメをうけた。
俺が助けに入ろうとしても、

『俺に近づくとお前までシバかれるで。』

『それでもええよ。』

『そんなん、亜結が許さへんよ。俺だけでええんよ。俺があいつを守ってやれんかった。一番近くにいたんに。せやから、俺だけでええんよ。』

『沁・・・。』

『隆は外から見とればええから。見守ってくれや。』

『お、ぉう。』
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