ダンナ様を妬かせる方法
ダンナ様を妬かせる方法
わたしのダンナ様は、会社の上司。

課長職の35歳。

イケメンで仕事が出来て、そして紳士的で。

そんなダンナ様、祐一は当然女子社員の憧れの的だ。

お互い、部署が違うとはいえ、同じフロアで働いているのだから、毎日祐一に群がる女子社員を目の当たりにしている。

すごくイヤだけど、素直にそれを出せないのは、わたしがまだ25歳の若手だから。

群がる女子社員は全員、わたしの先輩なのだ。

それに、結婚してまだ半月。

日々の生活に、ぎこちなさが残っていた。

「おー、今日も祐一はモテモテだな」

わたしのデスク越しに眺めながらそう言ったのは、直属の上司、植田課長だった。
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