愛とか恋とか嫁だとか。

もう、どうしよう。


「…………やべーなー、って、なる」



あぁ。

なんだか、こんな言い方じゃ……




ぐい、っと腕を引かれ、篠塚君の腕の中に収まる。



キスをされた時よりも、


手を繋いだ時よりも、


更に全然、嫌じゃない。



……なんで？




ぎゅうぅうーーーーーーっと。


小さな子どもがぬいぐるみを抱き締めるみたいに、きつくきつく抱き締められる。


「いずみさん、好きです」


篠塚君の声がとっても近くで聴こえる。


「……さっきの話、聞いてた？」


「かわいいなー、も一回キスしたいなーと思いながら顔を見ていたので、よく聞いていませんでした」