愛とか恋とか嫁だとか。
あたしの存在、まるっきり無視……?


週末、家族3人で過ごしている時は、もっと優しいのに。


あれは、咲子がいる……から?


あたしと二人では、もうまともに口も聞きたくないってこと?



あたし、何をやってるんだろう。


永遠に続くようなシャワーの音を聞きながら、テーブルの上にランチョンマットを敷いて出来上がったおかずを並べる。


……もういいや。


空のお茶碗も並べて、寝室へ向かう。


あたしの背中には、


航平の″ぎゅっ″ではなくて、


無情なシャワーの水音とご飯の炊き上がりを知らせるメロディが降り注いできて。


なんなんだろう、すごく悲しい。
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