愛とか恋とか嫁だとか。

そっと盗み見た横顔は、やっぱり昔から変わらない。


……端正な、って言うのかな。


だけど、心の底から楽しそうに笑うんだよね……。

あ、まずい。思考がずれてる。


首を振って気持ちを切り替える。


「んじゃ、メンズと、レディース共通のデザインのＴシャツ、この辺だから、見てみて」


「おー、サンキュー。

俺達のチームはかっこいいやつにしてー。隣のはダセーのにしてやろう」


楽しそうに笑っている。


そうそう、その顔。




Ｔシャツを吟味する青山に、色々広げて勧めながら、違う話をふる。


「この間はお世話様ねー、奥様お借りしました」


「ん？あー、あれね」