愛とか恋とか嫁だとか。
呼び慣れた「航平」を封印して、「青山」と呼んでいること。


思い出は美化される物だから、あの5年間を都合良く解釈しないこと。


日南子と、わだかまりなく友達関係を続けていくこと。



自分で自分に課した事。





そう、あたしと航平は、付き合っていた。大学生の頃から、就職しても。


20歳から、25歳まで。


当然、航平と結婚するものだと思ってた。


ごく自然に、そう思っていた。


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