カラダ探し~最終夜~
世界が壊れた日
11月28日。
今日は美雪が目覚める日だ。
私と遥が美子のお墓を掘り返した事はふたりだけの秘密。
小野山邸の地下も調べないまま、この日がやってきた。
黒くて怖い人をどうにかするのは美紀の「呪い」を解いた後。
世界が変化しないというパターンの時に実行するだけだから。
いつもよりも早い時間、美雪が現れるまでに行こうと、皆で学校に向かっていた。
「あー……今日なんだね。美雪はもういるかな? 何かドキドキするな」
まるで遠距離恋愛をしている彼氏に会うかのように、ソワソワしている留美子。
「落ち着けっての。美雪は逃げやしねえよ。学校からは出られねぇんだからよ」
大きなあくびをした後、高広が眠そうな目をこすって答えた。
「あんたみたいな奴に、私の繊細な気持ちがわかってたまるかっての! 美雪がどんな気持ちで棺桶に入ったか、考えた事あるの!?」
朝っぱらから大声で……。
高広と留美子が騒ぐのはいつもの事だけどね。
そのなかに……武司と結子も一緒にいるというのは、いつもとは違って新鮮に感じる。
今日は美雪が目覚める日だ。
私と遥が美子のお墓を掘り返した事はふたりだけの秘密。
小野山邸の地下も調べないまま、この日がやってきた。
黒くて怖い人をどうにかするのは美紀の「呪い」を解いた後。
世界が変化しないというパターンの時に実行するだけだから。
いつもよりも早い時間、美雪が現れるまでに行こうと、皆で学校に向かっていた。
「あー……今日なんだね。美雪はもういるかな? 何かドキドキするな」
まるで遠距離恋愛をしている彼氏に会うかのように、ソワソワしている留美子。
「落ち着けっての。美雪は逃げやしねえよ。学校からは出られねぇんだからよ」
大きなあくびをした後、高広が眠そうな目をこすって答えた。
「あんたみたいな奴に、私の繊細な気持ちがわかってたまるかっての! 美雪がどんな気持ちで棺桶に入ったか、考えた事あるの!?」
朝っぱらから大声で……。
高広と留美子が騒ぐのはいつもの事だけどね。
そのなかに……武司と結子も一緒にいるというのは、いつもとは違って新鮮に感じる。