居場所
突然の出来事にビックリして、その頃のあたしはただ泣く事しか出来なかった。
お母さんはこれが分かっていたかの様に平然とする姿。
分からなかった。なぜ平然としているのか、平然としていられるのかが。
どうしてなの?
何でなの?
お母さんはそれでいいの?
あたしはそう思うしかなかった。
だけど、この日からお母さんはあたしとあまり話さなくなった。
そのお母さんの暗い姿を毎日見ていたあたしもいつの間にか話さなくなってた。
何か話さなくちゃいけないって思ってたけど何をどう話していいのか分からず、ただお母さんのその姿をずっと見ている事だけしか出来なかった。