居場所

「…ごめん」 


蓮に何も言いかえせない… 

蓮を見ると凄い不機嫌そうな顔をして窓から外を見ている…。 


私はその顔に見惚れてしまった。 


サラサラとした茶色の髪に整った顔立ち。

蓮って…かなりカッコいいかも。 

って…あたし、なに見惚れてんのよ。 


その後、蓮とは沈黙のまま学校に… 


なんか気まずくなったよな。 



「おーーい。お二人さん、遅い」 


学校の校門の前で亜美が手を振って叫んでいた。 


「おせーよ、お前ら」 


隣の俊も待ちくたびれたかのように言ってきた。 



< 100 / 233 >

この作品をシェア

pagetop