居場所
「…ごめん」
蓮に何も言いかえせない…
蓮を見ると凄い不機嫌そうな顔をして窓から外を見ている…。
私はその顔に見惚れてしまった。
サラサラとした茶色の髪に整った顔立ち。
蓮って…かなりカッコいいかも。
って…あたし、なに見惚れてんのよ。
その後、蓮とは沈黙のまま学校に…
なんか気まずくなったよな。
「おーーい。お二人さん、遅い」
学校の校門の前で亜美が手を振って叫んでいた。
「おせーよ、お前ら」
隣の俊も待ちくたびれたかのように言ってきた。