居場所
「蓮?蓮?」
あたしは蓮の肩を叩いた。
「終わった?」
眠そうに目を擦る蓮。
「ごめんね遅かったね」
「別にいいよ。帰るぞ」
「うん」
「お前さぁ」
蓮があたしの顔をジッと見てくる。
えっ何でそんなに見るの?
「何?」
「ちゃんと飯食ってんの?」
えっ?ご飯……?
「うん。なんで?」
「お前一人じゃん?だから…」
あーそういう事か…
「ってか蓮も一人じゃん。大丈夫なの?蓮って何か作れるの?」
「こんなに長い間、一人だったら飯ぐらい作れるって」
「だよね…もぅ長いもんね…あっ今日なんか作ろうか?」
「マジで?じゃあ俺んちで」