居場所
絶望
――――小学5年生の頃。
何気ない日々を送っている途中、お母さんは突然姿を消した。
1ヶ月経っても2ヶ月経っても帰ってこなかった…。
何でかわからない…
何処に行ったのかもわからない…
その理由さえ分からないあたしは、ただひたすら待ち続けても帰ってこなかった。
ただ思う事は、お父さんとお母さんは私を必要としていなかった。いらない存在だった。
でも、あたしは何故か憎む事はできなかった。それは何なのかは分からない。私を産んでくれた両親だから?あたしはお父さんとお母さんが好きだったから?考えても考えても答えは見つからなかった。
だけど、ひたすら泣きわめく毎日。
たった1人の家の中…暗くて辛くて苦しくて絶えられなくて、その日からあたしの笑みが消えた事を今でも覚えてる。