居場所
たまに学校に行けば今までと違ったみんなの視線と空気。
「可哀そう」
「優花ちゃんって笑わなくなったよね」
クラスのあちらこちらから聞こえてくる会話。
嫌でも耳に入ってくる。耳を塞いでいても、もう耳に沁みついているかの様に聞こえてくる声。
嫌で嫌でたまらなかった。あたしが何したって言うの?あたし何もしてないじゃん。
たまに行っていた学校すらだんだんと行かなくなり中学に入っても全然行かなかった。
小学の時と同じ人達がいるから…学校に行っても同じ事。
だけど、そんな事も慣れてしまった。慣れって怖くて、初めは辛かったけど慣れてしまうと全然、何も思わなくなり感情すら忘れてしまいそうだった。
中学3年になっても変わらず、あまりあたしは学校に行かなかったと言うよりも人と接する事が嫌だった。