居場所
だけど、そんな中3の時、1人だけあたしに優しくしてくれた彼がいた。
私はその優しさに引かれて何気なく付き合いだした。楽しくて楽しくて毎日が嬉しくて、嫌だった学校がだんだんと楽しくなり、少しずつ笑みも取り戻していた。
でも、だけど…3ヶ月くらい付き合って知った事実。
私は遊ばれていた。他に何人もの女の子がいるうちの1人だった。初めは嘘かと思った。見間違えかと思った。でも、時々別の女と歩いている彼を何回か見たときに、あたしは悲しみに落ちた。
あたしの体の中にある何かが、もの凄い音で砕け散って、その破片であたしの心を突き刺しているかのような痛みが走った。