居場所
第二章
現在
朝起きて、窓を開ける。
ほんのり暖かい風が私の前髪を揺らす。
今日も退屈な1日が始まる。思う事はそればかり。
いつもの様に顔を洗い、化粧をして、とりあえず制服に着替えて、いつも通り家を出る。
…そんなくだらない毎日。
電車で揺られる事30分、学校の最寄り駅。
だけど、私の足は学校とは反対側に歩いて行く。歩いて5分。それも何だか毎日に日課のように思える。
「はぁ…」
思わず口から漏れるため息。
来た場所はあたしの大好きな場所。もう居場所になってるのかも知れない…草原。
一面にフワフワ生えた草の綺麗な草原。
少し離れた所には公園があり子供達が楽しそうに遊んでいる。その風景をずっと見るのがあたしは好き。