居場所
「つーかお前ら話に夢中になるな。手、動かせ」
2人で話に弾んでいると、隣から不機嫌そうな顔をしながら山ちゃんが言ってきた。
「「はぁーい」」
あたしと恵玲奈さんは目を合わせて笑いながら返事をする。
いつも通りにテキパキと作業をするあたし。
今日はお客さん少ないな。
時間もだんだん過ぎていく。
「優花、もういいよ」
随分働いて聞こえてきた山ちゃんの声。
時計を見たら19時。
「はーい」
あたしがカウンターから出ようとした時…