居場所
その男は次の日も、その次の日もあたしが学校に行っていない日はずっとあたしの隣に来るようになった。
なんか嫌味のように。あたしの心に傷がつくかのように、ひたすら話かけてきた。
その男と会って3週間が過ぎた頃。
あたしは今日も草原に来た。
あの男に会うから来たくなかったけどあたしの足は勝手に草原にたどり着いていた。
「お前、制服着てるんだったら学校行けよ」
また、あいつだ。
「あんたも行けば」
「俺はサボリ」
「………」