居場所

「はい」 

「お前、学校来いよ」


えっ?もしかして蓮?。 

何で番号知ってるの? 

どうして?


「ちょっと出て来いよ」 

「え、何処に?」 

「優花、今家だろ?出て来いよ」  


何でいる所まで知ってんの? 


「おいっ、早くしろよ」 

「あ、うん」 


何が何だかわからないまま、とりあえず玄関を出た。 
玄関を出てすぐ目の前を見ると、あたしは思わず目を見開いた。

そこには制服姿の蓮が立っていた。 


…蓮どうして? 

何でいるの? 


「何でここにいるの?」 

「俺が居たら悪いのかよ」


蓮は左手に鞄を持ち右手をポケットの中に入れ息を切らしているのか疲れた姿で立っていた。 



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