居場所

「まぁ、深く考えるな」


そんな事、言われても… 
普通は考えるよ。 


そんな事を考えながら蓮と居たら日も暮れてきた。 


「帰ろ」 


そう言って蓮は立ち上がる。 


「あっ、うん」 


あたしは帰る途中、何も話さなかった… 

あんなことをしてきた今さら何を話していいのかわからなかった。 




「おいっ、」 


ボーっとしてたら蓮があたしを呼んでいた。 


「あっごめん…何?」 

「はぁ?何ってお前んちだよ」 

「えっ?」 


気付いたらあたしの家の前で立っていた。 



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