【お題創作SS】1日1章
相手の攻撃をかわして左腕をたたっ斬る。
その後、切り落とした腕を拾い上げ、相手の顔へめがけて投げつけ、右足も切り落とした。
地面に転がる寸前に首を切り落として終わり。
「いやー、燦(さん)はいっつも終わるの早いなぁ」
師の屑鐘(くずかね)さんにそう言われ、少し眉間に皺を寄せた。
「早かったら、なんですか」
「あー、いやいや、悪い意味じゃあなくってさぁ。優秀だなぁっていう感じかな?」
ケラケラと笑いながら、屑鐘さんは俺の頭を撫でる。
「子供扱いしないでください」
「え、お前、子供じゃなかったっけ?」
真顔で言われ、首を切り落としてやろうかとも思ったが、どうせ返り討ちに合うのでやめた。
「おれ、もう二十歳ですけど?」
「あ、まじかー、ごめんごめん。でもさぁ、俺よりは子供だよなぁ?年間違えられただけで怒るんだから、お子様だなぁ?」
はははと、誤魔化すように笑うので、
「屑鐘さんは三十路でしたっけ?」
と、言ったら睨まれた。
間違っていない。この人は三十路だ。
人のことを言えない癖に、と呟くと笑顔で首を締められた。
「じゃあ、もっかいしてみよっか?」
「またですか、あいつら、弱いんですけど……」
模擬戦用の人形はかなり弱い。
すぐにおわってしまって、面白くないのだ。
「どうせなら屑鐘さんとしたいんですが」
挑発するように言うと、屑鐘さんは笑顔で俺の方を見て、言った。
「いや、俺、個人的にお前のこと大ッ嫌いだから、殺すかもしんねえからやめとくわ」
かなり強い殺気。
逆に笑えてきた。
多分、いや、絶対、この人には一生適わない。
その後、切り落とした腕を拾い上げ、相手の顔へめがけて投げつけ、右足も切り落とした。
地面に転がる寸前に首を切り落として終わり。
「いやー、燦(さん)はいっつも終わるの早いなぁ」
師の屑鐘(くずかね)さんにそう言われ、少し眉間に皺を寄せた。
「早かったら、なんですか」
「あー、いやいや、悪い意味じゃあなくってさぁ。優秀だなぁっていう感じかな?」
ケラケラと笑いながら、屑鐘さんは俺の頭を撫でる。
「子供扱いしないでください」
「え、お前、子供じゃなかったっけ?」
真顔で言われ、首を切り落としてやろうかとも思ったが、どうせ返り討ちに合うのでやめた。
「おれ、もう二十歳ですけど?」
「あ、まじかー、ごめんごめん。でもさぁ、俺よりは子供だよなぁ?年間違えられただけで怒るんだから、お子様だなぁ?」
はははと、誤魔化すように笑うので、
「屑鐘さんは三十路でしたっけ?」
と、言ったら睨まれた。
間違っていない。この人は三十路だ。
人のことを言えない癖に、と呟くと笑顔で首を締められた。
「じゃあ、もっかいしてみよっか?」
「またですか、あいつら、弱いんですけど……」
模擬戦用の人形はかなり弱い。
すぐにおわってしまって、面白くないのだ。
「どうせなら屑鐘さんとしたいんですが」
挑発するように言うと、屑鐘さんは笑顔で俺の方を見て、言った。
「いや、俺、個人的にお前のこと大ッ嫌いだから、殺すかもしんねえからやめとくわ」
かなり強い殺気。
逆に笑えてきた。
多分、いや、絶対、この人には一生適わない。