鈴が咲く【前編】
「rin!
irin!
Ms.Kourin!」

ん...

なんだろ...






「Why sleeping during class?」



あれ...
もう授業始まってた...?


「 Are you think that we did not want to attend classes? 」




一時限目が始まってて、
中年の女の先生が
目の前で仁王立ちしている。

英語でしゃべってる....




ああ、そうか。
授業始まってるんだ



この先生は、
授業中は英語での会話しか禁止で
破ったら放課後居こりで、
雑用とか...?らしい。



正直言って発音凄いわけでもないし……
偉そうにしてて男子にベタベタして、
……オバサン、って感じ

権力振りかざしてるなぁ、って感じ。



こういう人、私は大嫌い。


「 Solve the question that has been written on the blackboard!! 」




キャラクターを切り替えようとして、
やめた。

どうせ話してることがわかるのは
翔とこのおばさんだけ。



ならあのいい子チャンなセリフいう必要なんて、ないよね?

イライラしてるのもあるけど…
悪いけど私、権力振りかざしてる人嫌いなの。
他にも理不尽な被害者いるし…問題ないよね





「 Yes, I'll do. 」



そういうと、英語がわかんない人も
承諾したことはわかったみたいで
教室がざわめいた。





「まじか!?」

「あの問題、ならってねーよな!?」

「おい、翔太たちわかるか?」

「...いや、俺は微妙。わかんねぇ。」

「.....俺も。」

「うそだろ!?
学年トップの
翔太と龍也が分かんないのか!?」


「咲希ちゃん。
あの人、問題解けへんと
あり得へん量の雑用やらせたりとか、
生徒にセクハラしとったりするで?」



へぇ...

そんなことしてるんだ。
まぁ自分の好みの子にはセクハラして、
あとは嫌がらせとストレス発散してるってとこ?




「大丈夫だと思う。
ありがとう、関石君。」

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