鈴が咲く【前編】
龍也side
時間が来て、
ホスピタルルームに行くと、
咲希が起きていた。
背を向けていたけど、
どこか孤独で寂しそうで、
気が付いたら、声をかけてた。
最近は女嫌いでも
咲希は大丈夫になってたんだ。
いつも声に出すときは、
「香林」と呼んでいるのに、
とっさに呼んだのは、「咲希」だった。
普通に元気で、
少し違和感があるような気が
しなくもなかった。
何があったかなんて、
知らないけど
この小さな体で、何か、大きなものを
抱えているんだろうと思った。
龍也side end
時間が来て、
ホスピタルルームに行くと、
咲希が起きていた。
背を向けていたけど、
どこか孤独で寂しそうで、
気が付いたら、声をかけてた。
最近は女嫌いでも
咲希は大丈夫になってたんだ。
いつも声に出すときは、
「香林」と呼んでいるのに、
とっさに呼んだのは、「咲希」だった。
普通に元気で、
少し違和感があるような気が
しなくもなかった。
何があったかなんて、
知らないけど
この小さな体で、何か、大きなものを
抱えているんだろうと思った。
龍也side end